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導入事例:三菱化学株式会社 水島事業所 |

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インテリジェント地震センサによる地震時のプラント自動停止を実現 |

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岡山県の瀬戸内に位置する水島事業所では、各プラントに対して、地震の際に自動停止が行える災害予防保全の仕組みを立案し、その施策をスタートさせました。
もともと水島事業所では、大型の地震計1基を備え、この代表点での震度計測とそのデータを基としたプラント運転判断の基準を設け、いざという場合には手動でプラントを停止するという運用を行っていました。しかし今回は、事業所内のプラントごとに山武の「インテリジェント地震センサSES55」を設置し、プラントの危険度や地盤条件に応じた自動停止が行えるシステムを実現しています。
これは、化学プラントにおいて国内でも有数なレベルの防災システムであるといえます。施策理念の基本には、地域社会に対する安心と安全の提供、従業員への安全の確保を実現しようとする、企業としての「社会的使命の達成」があります。
2003年(平成15年)に始まった水島事業所各プラントへの地震センサ設置は、2004年(平成16年)5月現在、対象15プラント中7プラントで完了しています。今後も全プラントに対する設置を進める予定で、他の事業所においても順次施策が遂行される予定です。
この取組みを推進してきた水島事業所では、1995年(平成7年)に起きた阪神・淡路大震災の直後から、事業所長以下スタッフまで含めた「保安技術検討会」などで大規模地震のリスク研究などを行ってきました。
「阪神・淡路大震災の時には、運転員も机の下に入り、停止操作ができなかったといいます。その後の鳥取西部地震、芸予地震を体験し、1基の地震計による“手動停止”に頼るのではなく、プラントごとの“自動停止”に移行すべきだと判断しました。それは、可燃性流体、危険流体、高圧ガスなどの緊急停止に失敗したときのリスクがあまりにも大きいからです」(三菱化学
三原グループリーダー)
しかし従来の代表点での計測を行っていたレベルの地震計は、全プラントに配置するにはあまりに高価でした。このプロジェクトの中心メンバーの1人である三菱化学エンジニアリング株式会社の飯田部長代理は、地震計の資料を集める中で、山武の技報に掲載されたインテリジェント地震センサの技術に出会ったといいます。
「われわれの思い通りにプラントの安心と安全を確立することができる技術を見つけることができました。マイクロマシニングやセンサ技術の集大成として本技術があるのだと実感しました」(飯田部長代理)
水島事業所では、これまでプラント安定操業に向けたTPM活動などによりプラントの効率化、省力化、遠隔化を進めてきました。導入成果としてトラブルも激減しプラント停止を行うことが少なくなり、また定修も2年に1度となってさらに停止を経験することが少なくなっています。そうした環境下だからこそ、人による停止ではなく自動停止することが重要だと判断したといいます。
「地震センサは、これまで進めてきたプラント運転の高度化、遠隔化の技術があって初めて、活きたシステムとして導入できたのだといえます。つまり停止や立ち上げまで自動化できたプラントであるからこそ、地震センサによるプラント自動停止が可能になっているのです」(三菱化学
佐々木グループマネージャー)
三菱化学における今回の施策は、プラントの高度化を進めてきたノウハウと共に、経営サイドにおける高い危機管理への意識が実現させたものだといえましょう。そうした企業ポリシーに基づくトップダウンの決断がシステム導入を果たす要因であったといいます。そこには、粘り強く地震に対するリスク軽減対策の具体的な展開を維持してきた技術者の情熱と、三菱化学の社会に対する企業モラルの高さがうかがえます。 |




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この記事は山武グループのPR誌Savemation(セーブメーション)2004年6月号に掲載されたものです。 |

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