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導入事例:株式会社 東洋精機製作所

レーザ・スペックルを最大限に活かすPOCの技術で非接触試験装置を新開発

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特許のPOC技術が支援する最先端計測機器の開発
 株式会社 東洋精機製作所では、非金属材料の試験・検査および評価測定等の標準機種としておよそ400種類の機器・装置をもつほか、研究機関やメーカーなどの要望に応じて特別仕様のものを独自に開発提供しています。同社における素材の試験および評価に関わる技術はこれまで引張り強度や曲げ強度、粘弾性、硬さなどについて力学的に数値計測するのが主なものでした。
 「基本的な技術として確立しているこうした力学的な試験・検査及び評価の方法に加えて、これからはレーザ光による非接触計測の技術を確立していかなければならないと考えてきました」(東洋精機製作所 三原代表取締役)
 同社は、最先端研究を絶えず視野に収めながら自社技術の開発を進めています。レーザ光による非接触計測の技術については、光工学研究の第一人者である山口一郎・群馬大学教授が理化学研究所在籍中に開発した「レーザ・スペックル相関法」の技術に着目しました。
 「スペックル相関法とは『斑点模様』という意味ですが、これはレーザ光を物体に照射して物体表面で乱反射する光の干渉で生ずる不規則な模様をテレビカメラで捉えデジタル処理する技術です」(群馬大学 山口教授)
 レーザ・スペックルが形成する組成固有の画像を、産業のさまざまな場面で活用することを求めていた東洋精機製作所は、アドバンスト・マテリアルで先進的な開発に取り組んでいる岸本産業株式会社と提携して開発を進めてきました。
 「この技術を用いての計測アプリケーション開発を行ってきましたが、スペックル・パターンは曖昧な画像であるため、これを精密に画像処理する技術が見つからず、難しい局面に立たされてきました」(岸本産業 日吉顧問)
 その両社が展示会において山武の特許技術である「位相相関限定法(Phase Only Correlation=POC)」に出会ったのは2001年(平成13年)のことでした。
 「山武のPOC技術では、レーザ・スペックルで取り出された被計測物固有の斑点模様を高速かつ厳密に画像処理できるため、引張り試験機などにおいて、伸びによる位置変化をマイクロメータ単位で追跡計測することが可能となりました。レーザ・スペックルの技術を活かす上で画期的な技術に出会えたと思いました」(東洋精機製作所 小林係長)
 東洋精機製作所では、レーザ・スペックルとPOCの技術を用いた「非接触形レーザ式伸び追跡装置」を第1号とし、その後も塗料や血液などの乾燥・硬化時間を計測する「キュアログラフ」、金属表面、塗装面、紙、ゴムなど幅広い素材の表面粗さを計測する「レーザ式表面粗さ計」などを続々と試作開発し、研究施設やメーカーからの幅広いニーズに応えはじめています。
 「POC技術に基づいて開発された『万里眼』は、必要とする機能のみを実装できるテーラーメード機能となっており、レーザ・スペックルを用いた新開発製品をリーズナブルな価格で提供することが可能となるはずです。従来技術では計測精度の割には製品が高価になりすぎていました。しかも非接触であれば金属・非金属を問わずに計測が可能です。従来我が社は非金属材料の評価機器が中心でしたが、これからは金属分野への進出も図れるものと考えています。その点でPOCの技術をそうした開発にどう応用していくかについて、山武からの技術協力に期待しています」(三原代表取締役)

非接触形レーザ式伸び追跡装置
非接触形レーザ式伸び追跡装置

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この記事はazbilグループのPR誌Savemation(セーブメーション)2004年2月号に掲載されたものです。

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