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製本事業の高効率化を促進する乱丁検査装置を支えた万里眼の精度
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製本事業の高効率化を促進する乱丁検査装置を支えた万里眼の精度
導入事例:芳野マシナリー株式会社
製本事業の高効率化を促進する乱丁検査装置を支えた万里眼の精度
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特許のPOC技術が実現する幅広い画像認識機能の応用
日本の製本業界は、多くの課題を抱えているといわれます。例えば従来の出版社による発行物以上に、家電マニュアルや通販カタログなどにおいて求められる納品までのリードタイム圧縮は、労働集約型の製造形態をいかに省力化して生産効率を上げるかという課題となって現れています。また、過当競争に転じつつあるこの業界では、少しの製本ミスが失注につながりかねない状況にあるともいわれます。
生産効率を上げ製本ミスの極力少ない製造現場にしていくために、これまで大きなネックになっていたのは、乱丁(らんちょう)・落丁(らくちょう)でした。本は表裏を印刷した紙を折りたたんで「折丁(おりちょう)」をつくり、これを順番に重ねる「丁合(ちょうあい)」という作業を通してページが一貫する本のかたちに仕上げられます。文庫本のような柔らかい表紙の「並製本(なみせいぼん)」の背を固めるのが無線綴(むせんとじ)機やアジロ綴機です。そしてこうした丁合において違った折丁が紛れ込むのが乱丁、折丁が欠落するものが落丁です。またこうした丁合の不具合すべてをまとめて「乱丁」と呼ぶこともあります。
自動で折丁を順次重ねていく機械を「丁合機」と呼びますが、重ねる作業は機械が自動で折丁を引き抜いて行うものの、その折丁を機械に載せていくのは人手によるものです。そこでページ順にならないような載せ間違いがあると乱丁が生まれ、丁合機が折丁を取りそこなうと落丁が生まれます。
こうした課題を克服するために、これまでも丁合機に検査装置が付加されてきました。センサやカメラを取り付けて折丁画像を認識し、装置に登録した各折丁の第1ページ目の画像と、自動で丁合されていく折丁の第1ページ目の画像をパターンマッチングさせて乱丁や落丁を防ごうとしたのです。しかしこれまでの検査装置では、少しの外乱があると正常な折丁でも丁合機が止まってしまう、いわゆる「チョコ停(ちょこっと停止)」といわれる現象が頻発し、生産の効率が大幅にダウンしていました。
「製本所が抱えるこうした課題にメーカーとしてさらに精度の高い乱丁検査装置の開発を進めていましたが、そこに山武から提示されたのが『万里眼(ばんりがん)』と呼ばれる高度テクノロジーによる画期的な画像センサでした」(村田社長)
「指紋照合や精密機器製造の位置決めにも用いられる精度の高い画像センサである万里眼は、まさに我々の求めていたものでした」(宇野常務)。
これまでの検査装置に用いられてきた画像センサでは、折丁を積み上げたところから1折ずつ引き出す際、斜めに取り出されたもの、ページの裏写りが激しいもの、曖昧な図柄、グラビアなどの光沢紙における外光反射を起こしたものなどは、登録画像との正確なマッチングが難しく、正しい折丁でもチョコ停が起こっていたのです。
「しかし万里眼では、正しい折丁ならば、こうした誤認識で丁合機が停止するようなことは、まったくといっていいほど生じません」(渡邉課長)
万里眼を用いた新たな乱丁検査装置は2003年(平成15年)春から販売開始され、各製本所の丁合機に設置され始めています。この装置を導入した製本所によれば、チョコ停の大幅な減少により、製本作業の効率が3〜4割も向上すると同時に、納品に向けての機械スケジュール管理が正確になり、発注先から好評を得て、新たな受注につながっているといいます。
またこの検査装置の開発において製本所として実地検証データの提供及び使い勝手のフィードバックに協力し、発売後ただちに導入された株式会社越後堂製本では、以下のようなエピソードがありました。同社は、製本業界でいくつもの技術賞を獲得するほどの企業であり、また製本の正確さで定評のある企業です。「万里眼を使い始めたある時、全部の製本が終わった後に同数で残らなければならない折丁の数にわずかながらの誤差があったため、落丁などがあったのではないかと3万部以上の完成本をすべてチェックしました。しかし結局、1冊も落丁などは見つからず、検査装置を疑ったことを後悔しました」(越後堂製本 小林社長)。同社では、それ以来、万里眼による折丁検査機能の能力に、従来以上の高い信頼をおくようになっているといいます。
高速型ロータリー式丁合機ライン
(撮影協力:株式会社 越後堂製本)
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画像センサ
万里眼
この記事はazbilグループのPR誌Savemation(セーブメーション)2003年12月号に掲載されたものです。
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