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導入事例:芳野マシナリー株式会社

特許のPOC技術が実現する幅広い画像認識機能の応用

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製本事業の高効率化を促進する乱丁検査装置を支えた万里眼の精度
 山武が芳野マシナリーの乱丁検査装置に提供した万里眼は、山武の特許技術である「位相相関限定法(Phase Only Correlation=POC)」をベースにして生まれたものです。POCでは位相と呼ばれる情報に限定して画像変換をするアルゴリズムに基づき、輪郭情報によってのみ登録画像と比較認識すべき画像とのパターンマッチングをコンピュータが瞬間的に行います。そのため、画像の明るさや位置のずれなどといった外乱に左右されることなく、明確なパターンマッチングを正確に行うことが可能となっています。今回の乱丁検査装置における、位置ずれ、曖昧な図柄、裏写り、外光反射などに対する間違いのないマッチングは、こうしたPOCの技術の特長を十分に発揮することで実現することができたものです。
 万里眼は、ワイドな約50mm×50mmエリアの画像をCMOSカメラで撮影することで、従来は画像情報が少ないために困難であった高繊細用途に対応することが可能な画像認識機器であり、これまでも精密組み立てにおける位置決めなどに数多く活用されてきました。画像処理装置の世界では、ユーザが個別要求仕様を求めるにはシステム機器全体をオーダーメードするか、もしくは、汎用性をもったレディーメードの画像認識機器からユーザが必要機能を選択して活用するかに分かれていました。しかしオーダーメードではユーザ満足は高いものの高コスト化は免れず、またレディーメードでは安価ではあるものの、要求仕様に対するマッチングの低さが課題でした。これに対し万里眼は、高精細画像センサを必要とする装置をターゲットとしているため、リーズナブルな価格のコンポーネント製品でありながら、ユーザから要求される機能のみを実装するテーラーメード機能によりアプリケーションニーズに的確に対応します。
万里眼を装備した高速型ロータリー式丁合機
万里眼を装備した高速型ロータリー式丁合機

 今回の乱丁検査装置における万里眼の着装は、まさに、製本における丁合機の画像認識に必要な機能に容易にチューニングすることでシステムをつくり上げたもので、その意味では、特許のPOCアルゴリズムに基づく高度な画像認識機能が活かされ、新型の画期的な乱丁画像センサの開発に寄与したものといえます。
 またPOCの画像処理技術は、高速かつ繊細な画像処理が要求されるバイオメトリクスセンサ「指紋照合機器」にも早くから活用され、機密室への出入、また高級マンションの出入等に幅広く活用されています。ことに情報関連産業における機密室の管理等には高い評価を受けています。さらには、電子顕微鏡においてきわめて難しいとされる微細な振動の中でのピント調節における画像追跡機能として活用され、電子顕微鏡における容易なピント合わせを実現し、新たな機能を開発した企業ではその技術について特許を取得しています。


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この記事はazbilグループのPR誌Savemation(セーブメーション)2003年12月号に掲載されたものです。

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