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燃焼安全の基礎知識 |



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■ 2.1.火炎検出器の働き |

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火炎検出器の機能は火炎の有無をチェックし、電気信号に変換して、プロテクトリレーに送ることである。
火炎の有無をチェックすることを「火炎検出」と云う。
火炎検出器は火炎のいろいろな性質、すなわち、燃焼に伴ういろいろな物理・化学現象の一つを利用して火炎を検出している。
我々人間の場合はいくつかの現象を「熱を感じ、炎や煙を見る、燃焼音を聞く」などこれらを総合的に 判断した結果として燃焼を認識するわけで、火炎検出器は人間のような複数の感覚器官(検出機能)を
持たず、どれか1〜2の現象に対する検出機能により、火炎の有無をチェックしていることになる。 |

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■ 2.1.1火炎の性質 |

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火炎には次のような性質があり、火炎の検出にはこれらの性質を利用している。 |

| 図2-1 火炎の性質 |
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■ 2.1.2.火炎検出器の種類 |

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火炎検出器の種類と、それがどのような火炎の性質を利用したものか一覧に示す。 |

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表2-1 火炎検出器の種類 |

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| 検出端 |
形番・形状 |
炎の性質 |
適用燃料 |
主な用途 |
紫外線光電管
ウルトラビジョン |
C7035A
 |
光
紫外線
185nm〜
275nm |
ガス
油 |
パイロットガスバーナ監視
メインバーナ監視
工業炉
プラント
各種ボイラ
*注
| ・ |
バッチ運転とは
24時間以内に1回以上起動・停止する装置
形番:C7027A,C7035A,C7012A,フレームロッド,CdS,PbS |
| ・ |
連続運転とは
24時間以上運転して燃焼が継続する装置
形番:C7012E/F,C7076A/D/AUD300C |
|
C7027A
 |
AUD300C
 |
AUD500C
 |
C7012A,E,C,F
 |
C7076A,D
 |
| フレームロッド |
C7007A,C7008A
 |
導電性
整流作用 |
ガス |
パイロットガスバーナ監視
小形ガスボイラ
乾燥炉 |
| CdS |
C554A,C572A
 |
光
可視光線 |
油 |
ガンタイプオイル
バーナ
油焚小形ボイラ |
| PbS |
C7015A
 |
光
ちらつき
赤外線 |
ガス
油 |
特殊プラント
大形油燃焼装置 |
|

|

 |
■ 2.1.3.火炎検出器の特長 |

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表2-2 各々の火炎検出器の特長と短所 |

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| |
炎検出器の種類 |
ウルトラ
ビジョン |
整流式
フレーム
ロッド
|
硫化
カドミウムセル
CdSセル |
レッドサル
ファイドセル
PbSセル |
| 形番 |
C7027A,C7035A
C7012A/C/E/F
C7076A/D
AUD300C,500C |
C7007A
C7008A |
C554A
C572A |
C7015A |
| 検出方式 |
紫外線 |
整流式
(炎の導電性) |
可視光線 |
赤外線
ちらつき |
| ガス、オイルに共用可能か |
○ |
− |
− |
○ |
| ガス炎のみ検出 |
− |
○ |
− |
− |
| オイル炎のみ検出 |
− |
− |
○ |
− |
| 信号線短絡による誤検出 |
− |
− |
○ |
− |
| 炉壁からの放射光の影響を受けやすい |
− |
− |
○ |
○ |
| イグニッションスパークに応答する |
○ |
− |
− |
− |
| 炎により検出器が劣化しやすい |
− |
○ |
− |
− |
|

|

 |
■ 2.2.光学式火炎検出器 |

 |
火炎は光や熱を発生する波動エネルギーを持った放射線を放出する。人間は放射線(光)の可視光領
域を肉眼で見ることができる。
火炎から出ている放射エネルギーの大部分は、赤外線領域のもので、この部分の光は波長が長す ぎて、肉眼で見ることはできない。また、非常に僅かであるが紫外線領域も放射しており、これも肉眼で
見ることができない。
光学式火炎検出器を波長領域により分類すると、次の3項目に分類される。 |

|
| ・ |
紫外線火炎検出器 |
| ・ |
可視光火炎検出器 |
| ・ |
赤外線火炎検出器 |
|
|

 |
次の図は、火炎から放射する光の波長分布を示す。横軸は光の波長で、単位はnm(ナノメータ
: 10-9m)、 縦軸は光の量を放射エネルギーとしてとらえたもので、対数目盛で表される。 図の曲線は理論空気量を100%に設定したもので、紫色の線が油焚き燃焼炎、緑色の線がガス焚き燃焼炎の場合を示す。
人間の肉眼で見ることのできる可視光領域は、およそ、400〜800nmであり、可視光領域から外れて、 波長の短い領域を「紫外線」、波長の長い領域を「赤外線」という。火炎から放射される光の中で、各領域
の光のエネルギーが占める割合は、大半が赤外領域で90%以上、可視領域は10%以下、紫外領域で 1%未満と云われている。光学式火炎検出器の選定に当たっては、その検出器がどの波長の光に応答
するのか「分光感度特性」を認識しておく必要がある。 |

| 図2-2 火炎からの放射 |
 |

 |
■ 2.2.1.可視光火炎検出器 |

 |
バッチ運転監視用の可視光火炎検出器、硫化カドミニウム(CdS)光導電セルについて説明する。 |

 |
1.光導電現象 |

 |
CdS光導電セルは、通称「CdSセル」と呼ばれ、受光面に硫化カドミニュウムを焼結加工し、その受光面 に光が入射されないと電極間は電気抵抗が高く、また、受光面に光を入射すると電極間の電気抵抗が低 下し、導通状態になる。このように電気抵抗は光の明るさに応じて大きく変化する特性、すなわち、光導 電現象を利用している。 「CdSセル」は小形軽量で、増幅器なしで直接高感度リレーを作動できるが、簡単な直流増幅器を組み合 わせて確実な動作とし、油焚きガンタイプバーナに多く使用されている。 また、用途は広く、街路灯の自動点滅器、カメラの露出計、照度測定器などある。 「CdSセル」の分光感度特性は可視光領域にあり、ピーク値は約520nmで、太陽光や白熱電球や蛍光灯 などに誤応答し易く、さらに、ガス焚きバーナの青火の検出は難しい。 |

| 図2-3 C554ACdSセルの外形図およびバーナ取付図 |
 |

 |
2.CdSセルの構造と動作 |

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セラミック基板の上にCdSが焼結され、その上にくし形に入り組んだ1対の電極を取り付け、CdSセル本 体は、受光面がガラス窓になっているハウジングに納められ、電極からはリード線が引き出してある。 暗黒状態の場合、CdSセルの電極間の電気抵抗は非常に高く、受光面に光(可視光線)が当たると、抵 抗が著しく低くなる。CdSセルは入射光量によって、値の変わる可変抵抗と見ることができる。 |

| 図2-4 C554ACdSセルの構造 |
 |

 |
■ 2.2.2.紫外線火炎検出器 |

 |
紫外線火炎検出器は、紫外線を検出する紫外線光電管(UVチューブ)を内蔵している。火炎の放射光の紫外領域は1%未満と言われることは、先に述べたとおりである。この僅かの紫外線を検出している火炎検出器で、商品名をウルトラビジョンと言い、バッチ運転監視用と連続運転監視用がある。
紫外線光電管(UVチューブ)は、「ウルトラビジョン」、「小形ウルトラビジョン」、「高感度ウルトラビジョン」 用と3種類あり、ガス封入したガラス管の中の受光面に一対の電極で構成され、各々のUVチューブは電極構造、動作/放電条件も違うため、互換性はない。
火炎から放射された紫外線が、UVチューブに入り、電極の受光面に当たると、光電効果により光電子 が放出され、封入ガスをイオン化し、しだいに放電状態になり、ついに、放電電流が流れ、内臓の電子回路により変換・増幅されプロテクトリレーに「火炎信号」として送る。 |

 |
1.ウルトラビジョンC7012A/E/C/F(UVチューブ 形番113228J) |

 |
UVチューブの電極間に約300Vの直流電圧が印加され、火炎から放射された紫外線(分光感度195−260nm)が、UVチューブの電極の受光面(陰極)にあたると光電子が放出され、もう一方の電極(陽極)に
引きつけられ、この電子は移動中にガス分子と衝突し、イオン化する。ここで、ガス分子からハジキ出さ れた電子が、他のガス分子に繰り返し衝突し、イオン化するという連鎖反応を引き起こし、急激に電子の
数が増え、終局には、放電状態になる。このため、陽極から陰極に放電電流が流れ ると、陽極電圧が低くなり、放電が止まり、ある時定数経過後、再び、放電を繰り返される。
この断続的な放電電流を電子回路で変換し、プロテクトリレーには、DC数μAのフレーム電流を送る。
ウルトラビジョン火炎検出器には、次の形番ように、バッチ運転監視用と連続運転監視用がある。 |

 |
| C7012A |
: |
バッチ運転監視用 |
| C7012E |
: |
連続運転監視用/連続自己点検方式(シャッター機構付) |
| C7012C |
: |
バッチ運転監視用/防爆タイプ |
| C7012F |
: |
連続運転監視用/連続自己点検方式(シャッター機構付)/防爆タイプ |
|

| 図2-5 C7012用 UVチューブの構造 |
 |

| 図2-6 C7012E/F ブロックダイアグラム |
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 |
2.小形ウルトラビジョン |

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C7027A/C7035A(UVチューブ 形番129464NJ) バッチ運転監視用の小形ウルトラビジョンも、基本的な動作原理は、ウルトラビジョンC7012と同じで、 火炎からの紫外線(185〜245nm)が陰極にあたると、ほぼ電源の半サイクル毎に、放電(グロー放電 領域)が行われ、DC数mAの放電電流(半波)が流れる。従って、この放電電流を直接プロテクトリレーの電子回路に送り直電流電圧/変換し、フレームリレーを駆動している。 |

| 図2-7 小形ウルトラビジョンのUVチューブ電圧・電流 |
 |

| 図2-8 C7027A/C7035A用UVチューブの構造 |
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 |
3.高感度ウルトラビジョン C7076A/D(UVチューブ 形番191053) |

 |
連続運転監視用の高感度ウルトラビジョンは、電極材質が異なり、原理・構造は小形ウルトラビジョンと 同じで、感度はウルトラビジョン/小形ウルトラビジョンの約20倍である。 また、UVチューブの紫外線(分光感度185〜270nm)を受ける時間を、制御することによって、1/400 まで感度調節でき、さらに、従来のウルトラビジョンでは、検出が困難であった低発熱量(2,500〜8,400KJ/Nm3)火炎や紫外線吸収媒体により紫外線が減衰しても、検出が可能になった。 さらに、多本ガスバーナの場合、感度調整およびオリフィス調整により、他バーナ火炎との干渉を受けずに独立監視できる特長がある。 |

 |
| C7076A |
: |
連続運転監視用/連続自己点検方式(シャッター機構付) |
| C7076D |
: |
連続運転監視用/連続自己点検方式(シャッター機構付/防爆タイプ) |
|

| 図2−9 C7076A/D ブロックダイアグラム |
 |

 |
無安定形マルチバイブレータから12.5μSec〜5mSec間隔でリセットパルスが出ており、このパルス が「HI」から「LO」へ変わった瞬間から、UVの電極間にはDC370Vの電圧が印加され、放電可能な状 態になる。なお、パルス間隔は感度設定器で1/400まで調節できる。 この時、UVチューブに火炎からの紫外線が入ってくると放電状態「火炎有」になり、単安定マルチバイブ レータにトリガパルスが送られる。単安定マルチバイブレータは2mSec幅のパルスを発生し、R-Sフリップフロップ回路と出力積分回路に送り、R-Sフリップフロップ回路はセットされ、UVチューブの電極間の 電圧はDC50Vに低下し、放電が停止する。また、出力積分回路では、このパルスを積分しDC0〜35V に変換し、プロテクトリレーの増幅器へ供給する。 |

 |
■ 2.2.3.レッドサルファイド(PbS)光導電セル |

 |
バッチ運転監視用のレッドサルファイド(PbS)光導電セルは通称「PbSセル」と呼ばれ、受光面に赤外 線が当たると、電気抵抗が低下して、導通状態になる性質がある。分光感度は赤外線領域でピーク値は約1,000nmである。火炎検出器として使用する場合、赤外線はバーナの燃焼炎からだけでなく、高温の炉壁からも放射されており、両者を区別する必要がある。幸い、この両者の間には次のような相違 がある。 |

 |
| ・ |
燃焼炎から放射される赤外線 : 放射の強さが変動している。 |
| ・ |
高温炉壁から放射される赤外線 : 放射の強さがほぼ一定。 |
|
|
 |
従って、PbSセルにDC電圧を印加しておくと、「火炎有」時は赤外線の放射の強さに比例した脈動電流が流れる。
PbSセルの増幅器は、ある周波数の脈動電流が流れた場合だけフレームリレーがオンするように設定しておき、火炎からの赤外線のちらつき(フリッカー)に応答してフレームリレーをオンさせる。
しかし、火炎の「ちらつき」と炉壁から放射する赤外線が炉壁表面の「かげろう/ゆらぎ現象」により生じる「ちらつき」と区別が困難な場合もあり、こような場合は適当な絞り(オリフィス)を入れて赤外線の強さを
加減したり、セルの応答周波長を選定したりして、誤検知を防ぐ対策が必要になる。
また、電源配線や動力配線からの誘導が誤信号となることもあり、シールドケーブルの使用や確実な接地など留意が必要である。 |

| 図2-10 PbSセルの動作 |
 |

| 図2-11 PbS増幅器(R7258A)のブロックダイアグラム |
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■ 2.3.炎挿入式火炎検出器 |

 |
■ 2.3.1.フレームロッド |

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1.火炎導電現象 |

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火炎の中に一対の電極を挿入し、電圧を印加すると「火炎の有る場合は電流が流れ、無い場合には電流が流れない」という火炎の導電現象が見られる。
火炎は電気的に導体と見られるが、金属のような良導体ではなく、数Mの高抵抗体になっている。 すなわち、燃焼は燃料と酸素の酸化反応である。燃焼過程での火炎内は、燃料分子の化学電離
による無数の電子と陽イオンが存在していて、これが火炎の導電性を表すもとになっている。 |

| 図2-12 火炎の導電現象 |
 |

 |
2.火炎整流現象 |

 |
火炎の中に入れる二つの電極の大きさを変えて(火炎接触面積の比を4 : 1以上)おき、また、陰極を内 炎と外炎の境界近傍に、そして、陽極を外炎に離して設置しておき、交流電源を印加すると「火炎の有る 場合は半波整流された直流電流が流れ、無い場合には電流が流れない」という火炎の整流現象が見ら れる。 |

| 図2-13 火炎の整流現象(1) |
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 |
バーナ先端にグランドロッドを取り付けた整流方式のフレームロッド回路の動作は、フレームロッドが(+) の半サイクルの場合、火炎の中の電子はフレームロッドに引き付けられ、回路を流れたきた電子/電流は、グランドに集まっている陽イオンに引き出され火炎の中を流れることになる。
次に、フレームロッドが(−)の半サイクルの場合、グランドロッドに集まっていた陽イオンがフレームロッドの方へ移動するが、電子にくらべ約2,000倍の質量差があり移動しにくく、また、フレームロッドの火炎接触面積をグランドロッドに比べ小さくしておくか、さらに、バーナの内炎と外炎境界から離しておくと、フレームロッドへの到達する割合は、前の半サイクルの場合に比べ、非常に少なくなり、電子の流れを作り出 すことが十分にできず、電流が少なくなる。 |

| 図2-14 火炎の整流現象(2) |

|

 |
電源周波数の+/−側の半サイクルの平均電流は、脈流の直流となり、その電流により電子回路を作動させフレームリレーをオンする。これにより火炎の存在すなわち有無を確認する。
フレームロッド電極の面積とグランドロッド電極の面積の比が大であればあるほど整流効果は大きい。 |

| 図2-15 フレーム電流 |
 |

 |
3.整流方式の利点 |

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フレームロッドは、導電方式を利用しても、火炎検出できるわけであるが、実際には、整流方式のものが使われる。
整流方式は、信号線の絶縁が劣化した場合、「異常」の判別ができる利点がある。導電方式で火炎検出をしている場合、火炎は回路の中で「電気抵抗」としての働きをしており、一方、整流方式の場合は「整流器=ダイオード」としての働きをしている。
信号線および碍石などの絶縁劣化の状態は、線間に電気抵抗(高抵抗M)が入った形になり、これは導電方式の場合、「火炎信号」と同じで、いいかえれば疑似火炎信号ということになる。
整流方式の場合は、「火炎信号」と違い、「異常」として判別され、火炎検出されない。 |


 |
4.フレームロッドの材質とグランドロッドの形状例
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 |
フレームロッドは耐熱性の金属(商品名カンタル、パイロマックス:鉄/アルミ/クロム合金の電熱材)を バーナの外炎部に挿入するようにし、絶縁碍子で保持されている。
整流式フレームロッドは、火炎接触面積の異なる一対の電極が、検出端になっている。そして、普通はバーナの先端に取り付ける面積の大きい方の電極を「グランドロッド」と呼ぶ。 |

| 図2-17 グランドロッドの火炎接触面積を増加する形状例 |
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|
a.平板形 |
b.複数ロッド形 |

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バーナメーカで製造しているガスバーナは、バーナ自体がグランドロッドの機能を持つよう設計され、バーナの火炎はバーナに触れており、陽イオン濃度の高いところに接しているため、グランドロッドの役割を果たしている。
しかし、空燃比が変わり、火炎がリフトすると、火炎がバーナから離れるので、整流現象がとれなくなり、フレーム電流が少なくなる。そのため、保炎性の優れたバーナ(フレームリテンションバーナなど)を使用する必要がある。なお、油焚きバーナでは、火炎がバーナ先端から離れて燃え、しかも、バーナ先端部分 では油滴の状態になっているので、電気的に絶縁され使用できない。 |

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■ 2.4.高温炉壁と火炎検出器の応答特性 |

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長時間にわたり、燃焼炉を高燃焼状態で運転していると、燃焼室内の壁面が、真っ赤に焼け「赤熱」しているのを見ることがある。
さらに高温になると、炉壁がキラキラ輝き「白熱」して見えるこもある。
これらの現象は長時間、高熱にさらされた炉壁の表面から光が出ることを示し「炉壁の輻射」といい、輻射の強さは、温度が高いほど強く、また、より波長の短い光を多く含むようになる。
次の図で約550℃の炉壁からの輻射の曲線は、波長の短いほうの端が可視光線の上端にかかっており、これは赤色の光が出ていることを意味する。
また、約1,370℃の炉壁の輻射の曲線では、輻射の強さが大きくなっていると共に、波長範囲が可視光線領域の全体にかかっている。
これは輻射線が 一つの色ではなく、いわゆる昼光色になっていることを意味する。
この輻射の曲線と、光電管やCdSの応答波長の曲線が、近寄ってくることを注目してください。
高温の炉壁は、たとえ消炎しても、すぐには冷却せず、輻射線を出し続け、光電管やCdSがもしこの輻射線 を受光していたとすると、光が消えても「消炎」の検出ができず、すなわち「消炎遮断」ができないことになる。
これを「高温炉壁の影響」と言い、疑似火炎状態の代表的な例になっている。
なお、炉壁からの輻射線のうち、紫外線は極めて僅かであり、従って、紫外線領域の波長に対して応答する特殊な光電管を使用すれば、輻射線の影響を受けることなく、火炎の光のみ検出できる訳である。
ただし、「火炎」からの紫外線領域の放射エネルギーは非常に低くなっているので、検出感度の高い製品が必要になる。この二つの特性を満足したものが、紫外線光電管(UVチューブ)と呼ばれ商品名ウルトラビジョンである。 |

| 図2-18 火炎と炉壁の輻射および火炎検出器の感度特性 |
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■ 2.5.各種燃料火災のウルトラビジョンの適用可否 |

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この章では、ウルトラビジョンを使用する上で、適用燃料装置、各種燃料に対する適用可否、ウルトラビジョンと燃焼安全制御器(プロテクトリレー)間の配線長/配線材について説明する。ウルトラビジョンを選定する場合、次のような使用制限があることを念頭におき、適用可否の選択を行って下さい |

 |
(1)適用燃焼装置 |

 |
| 火炎検出器 |
燃焼装置 |
| 小形ウルトラビジョン C7035A |
バッチ運転 |
| ウルトラビジョン |
C7012A/C |
バッチ運転 |
| C7012E/F |
連続運転,バッチ運転 |
| 高感度ウルトラビジョン C7076A/D |
連続運転,バッチ運転 |
| アドバンストUVセンサ AUD300C |
連続運転,バッチ運転 |
| 防爆形アドバンストUVセンサ AUD500C |
連続運転,バッチ運転 |
|

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(2)各種燃料に対する適用可否 |

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長年の経験、使用実績からウルトラビジョンが火炎監視できる各種燃料の発熱量の目安を次に示す。 |

 |
| 形番 |
ガス燃料発熱量 |
| 小形ウルトラビジョン C7035A |
16,744kJ/Nm3以上 |
4,000Kcal/Nm3以上 |
| ウルトラビジョン C7012A・E/C・F |
8,372kJ/Nm3以上 |
2,000Kcal/Nm3以上 |
| アドバンストUVセンサ AUD300C |
8,372kJ/Nm3以上 |
2000Kcal/Nm3以上 |
| 防爆形アドバンストUVセンサ AUD500C |
8,372kJ/Nm3以上 |
2000Kcal/Nm3以上 |
| 高感度ウルトラビジョン C7076A/D |
2,512KJ/Nm3以上 |
600Kcal/Nm3以上 |
|

|

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(3)配線長 |

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ウルトラビジョンと燃料安全制御器(プロテクトリレー)間の配線距離、配線材および配線距離を次に示す。 |

 |
| 火炎検出器 |
配線材および最長距離 |
| 小形ウルトラビジョン C7035A |
IV線(ビニル絶縁電線)約200m |
| ウルトラビジョン |
C7012A/C |
高周波同軸電線 約50m |
| C7012E/F |
高周波同軸電線 約50m |
| アドバンストUVセンサ AUD300C |
IV線(ビニル絶縁電線)約200m |
| 防爆形アドバンストUVセンサ AUD500C |
IV線(ビニル絶縁電線)約200m |
| 高感度ウルトラビジョン C7076A/D |
IV線(ビニル絶縁電線)約300m |
|

|

 |
参考:ウルトラビジョンの応答波長 |

 |
| 形番 |
応答波長(nmナノメータ) |
| 小形ウルトラビジョン C7035A |
185〜245 |
| アドバンストUVセンサ AUD300C |
185〜245 |
| 防爆形アドバンストUVセンサ AUD500C |
185〜245 |
| ウルトラビジョン C7012A・E/C・F |
195〜260 |
| 高感度ウルトラビジョン C7076A/D |
185〜270 |
|

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■ 2.5.1.通常使用されている一般的な燃料 |

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表2-3 通常使用されている一般的な燃料 |

 |
| 燃料の種類 |
総発熱量(kJ/Nm3) |
C7035 |
C7012 |
C7076 |
| 都市ガス |
18,837〜20,930 |
○ |
○ |
○ |
| 天然ガス : CH4 |
39,930 |
○ |
○ |
○ |
| プロパンガス : C3H8 |
101,400 |
○ |
○ |
○ |
| ブタンガス : C4H10 |
134,100 |
○ |
○ |
○ |
| |
|
|
|
|
| 灯油(ガンタイプ、ロータリー) |
34,514(kJ/kg) |
○ |
○ |
○ |
| 重油(ガンタイプ、ロータリー) |
35,514〜38,201(kJ/kg) |
○ |
○ |
○ |
| 重油(蒸気噴霧:内部混合) |
35,514〜38,201(kJ/kg) |
× |
△ |
○ |
| 重油(蒸気噴霧:外部混合) |
35,514〜38,201(kJ/kg) |
× |
× |
△ |
|

|

 |
○ : 検出可、△ : 検出テスト必要、× : 検出不可
[注]ウルトラビジョンの取付位置は良好として、○、△、×を付けている。 |

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■ 2.5.2.特殊燃料 |

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表2-4 プラント等で使用される特殊な燃料 |

 |
| 燃料の種類 |
総発熱量(kJ/Nm3) |
C7035 |
C7012 |
C7076 |
| コーク炉ガス : COG |
16,744〜20,930 |
△ |
○ |
○ |
| 高炉ガス : BFG |
2,930〜3,767 |
× |
× |
○ |
| 転炉ガス : LDG |
8,372〜10,465 |
× |
× |
○ |
| MIXガス : COG+BFG+LDG |
4,186〜12,558 |
△ |
△ |
○ |
| アセチレン : C2H2 |
58,311 |
○ |
○ |
○ |
| アンモニア : NH3 |
|
× |
× |
○ |
| 一酸化炭素 : CO |
12,709 |
× |
× |
○ |
| エタン : C2H6 |
69,132 |
○ |
○ |
○ |
| エチレン : C2H4 |
62,338 |
○ |
○ |
○ |
| 塩酸 : HCI |
|
× |
○ |
○ |
| 水素 : H2 |
12,767 |
× |
△ |
○ |
| ナフサ(粗製ガソリン) |
13,605 |
× |
× |
○ |
| ブタン : C4H10 |
134,100 |
○ |
○ |
○ |
| プロパン : C3H8 |
101,400 |
○ |
○ |
○ |
| 沸素 : F2 |
|
○ |
○ |
○ |
| ベンゼン : C6H6 |
149,449 |
○ |
○ |
○ |
| 硫化水素 : H2S |
21,935 |
× |
× |
○ |
| パルプ廃液 |
|
× |
△ |
○ |
| 石油精製副生ガス |
4,186〜6,279 |
× |
× |
○ |
| 微粉炭 : C |
|
× |
× |
△ |
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○ : 検出可、△ : 検出テスト必要、× : 検出不可
[注]ウルトラビジョンの取付位置は良好として、○、△、×を付けている。 |

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