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燃焼安全の基礎知識

第四章 安全遮断弁

4.1.安全遮断弁に関する安全技術指標
出典:「工業用ガス燃焼設備の安全技術指標」社団法人 日本ガス協会 平成8年7月
4.2.安全遮断弁の点検
4.3.燃焼系統事例
4.4.ガス安全遮断弁の選定
4.5.燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド
出典:イメージカタログ「燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド」NO.CP-PC-1206

■ 4.1.安全遮断弁に関する安全技術指標

出典:「工業用ガス燃焼設備の安全技術指標」社団法人 日本ガス協会 平成8年7月

安全遮断弁は着火失敗、断火などの燃焼異常だけでなく、危険な状態、例えば加熱設備の異常昇温、ガス、空気圧力が安全範囲から逸脱するなどが発生した場合に、設備全体もしくは、独立ゾーンへのガス 供給を直ちに遮断することができるように設けなければならない。

1. 安全遮断弁は、使用圧力に十分耐えかつ性能の優れたものを用いなければならない。

表4-1 安全遮断弁の各種漏洩規格 安全しゃ断弁漏えい規格一覧表

規格 外部漏れ 試験方法 内部漏れ 試験方法
EN161
(ヨーロッパ)
1/4B以下 20cm3/h以下
3/8〜1B 40cm3/h以下
1 1/4〜3B 60cm3/h以下
60mmH2Oと最高使用圧力の1.5倍の圧力を入口/出口側から加圧してビュレットまたは水柱ゲージにて測定
1/4B以下 20cm3/h以下
3/8〜1B 40cm3/h以下
1 1/4〜3B 60cm3/h以下
60mmH2Oと最高使用圧力の1.5倍の圧力を入口側から加圧してビュレットまたは水柱ゲージにて測定
UL429
(アメリカ)
200cm3/h以下 350mmH2O以上のものについては最高使用圧力の1.5倍 235cm3/h以下(口径11/2Bを超える場合については1Bごとに235cm3/hプラス)
175mmH2Oでテストし、更に最高使用圧力の1.5倍でテスト。但し、最低350mmH2O
測定
弁の上流側より加圧流量計にて圧力差を測定
JIS S 2151
(日本)注1
30cm3/h以下 入り口側から4.2kPaおよび0.5kPaの空気を用い、漏れ試験装置にて測定
30cm3/h以下(器具栓用)
300cm3/h以下 (非器具栓用)
入り口側から4.2kPaおよび0.5kPaの空気を用い、漏れ試験装置にて測定

注1:ガス圧が3.3KPa以下の液化石油ガスまたは都市ガスを使用する燃焼機器に用いるガス燃焼機器自動バルブで外形35mm以下の 器具ガス導管が接続されるものについて規定。

表4-2 安全遮断弁のヨーロッパ規格(EN161 グループ2) 抜粋要約:山武

項目 性能 試験方法
漏れ
サイズ 外部漏れ 内部漏れ
1/4以下 20cc/h以下 20cc/h以下
3/8〜1 40 40
1 1/4〜3 60 60
60mmH2Oと最高使用圧の1.5倍の圧力を外部漏れは、入口/出口側から、内部漏れは入口側から加圧して測定する
弁閉止力 出口側から加圧し、上記内部漏れを満足すること 加圧力
クラスA: 1500mm〜H2O
クラスB: 500mm〜H2O
クラスC: 100mm〜H2O
耐久
サイズ -15℃ 20℃ 60℃
1以下 25,000回 125,000回 50,000回 200,000回
1 1/4〜3 25,000回 50,000回 25,000回 100,000回
上記テストにて動作・漏れ・弁閉止力を満足すること
圧力は最高許容ある、流量が定格の10%以下、電圧が-15℃が85%、20℃が85%と110%半々、60℃が110%にて行う
流量 仕様の95%以上であること 15℃大気圧換算にて
耐ガス性 Nペンタンにて体積変化率±15%以内 23℃のNペンタン中に72時間浸漬け後40℃、72時間風乾後測定する
開時間
(スローオープン)
メーカ仕様の±20%であること 60℃にて定格の110%電圧、-15℃にて体格の85%電圧にて仕様の流量80%迄達する時間を測定する
強度
(トルク:kgf・cm)
サイズ 3/8 1/2 3/4 1 11/4 11/2 2 21/2 3 各10秒間トルクを与え、外部漏れ、内部漏れを満足すること
曲げ
トルク
7 10.5 22.5 34 47.5 61 110 160 240
ねじ込み
トルク
3.5 5 8.5 12.5 16 20 25 32.5 40


グループ分け
グループ1: 器具内に組み込まれて出荷され配管工事で力の加わらないもの
グループ2: 器具内器具外に設置され、配管のみで支持されるもの
クラスの使い分け(EN746-2による)

燃焼量 オペレータ常時
監視する場合
オペレータ常時
監視しない場合
120kW(10万kcal/h)未満 クラスA 1コ クラスB 2コ
120〜600kW(10〜50万kcal/h)未満 クラスA 1コ クラスA 2コ
600〜1,200kW(50〜100万kcal/h)未満 クラスB 2コ クラスA 2コ
1,200kW(100万kcal/h)以上 クラスA 2コ クラスA 2コ

2. 安全遮断弁は、電源もしくは空気圧力などが断たれた場合、スプリンクなどの力で自動的にガスを遮断するフェールセーフ構造のもので、信頼性の高いものを用いる。

3. 安全遮断弁の操作電源の接続方法については、特に注意しなければならない。

○誤った操作電源の接続方法による事故例
これは、ある燃焼設備で実際に爆発事故が起こった貴重な実例である。原因は次図のように操作電源の接続が正しくない「すなわち、高電位側(H)と接地側(G)の接続が逆になっていた」の場合、たまたま炎監視リレーと安全遮断弁間の配線が接地していた。結果として、電源投入と同時に安全遮断弁に接地電流が流れて弁が開き、バーナから未燃ガスが大量に流出し、これにプレパージの空気が混入して爆発混合気が生じ、点火時に爆発したものである。

図4-1 誤った操作電源の接続方法による事故例
図4-1 誤った操作電源の接続方法による事故例

○正しい操作電源の接続方法
操作電源の高電位側(H)と接地側(G)を次図のように正しく接続すれば、たとえ絶縁不良を生じても接地電流は安全遮断弁を流れず、従って「弁は開かず」ガスの流出はない。

図4-2 正しい操作電源の接続方法
図4-2 正しい操作電源の接続方法

4. 安全遮断弁は、原則として炎監視リレー(燃焼安全制御器 = プロテクトリレー)主弁制御用端子に直接接続しなければならない。

*安全遮断弁制御用リレー
安全遮断弁は、炎監視リレーの主弁制御端子に直接接続しなければならない。万一、炎監視リレーの接点容量では使用できず補助リレーを介在させなければならない場合は、補助リレーの誤動作または接点溶着に対する防護措置を講ずる必要がある。実際に、補助リレーの接点溶着によりボイラの起動ボタンを押すと同時に主弁が開方向に作動したため爆発事故が発生している。具体的には、次の図(1)と(2)の組み合わせによる対策を講じることによりフェールセーフを保つ必要がある。

(1) 補助リレーを安全遮断弁毎に設置する。
(2) 補助リレーを使用する場合は、起動時と点火時に安全遮断弁の閉確認スイッチによってインターロックをとる。

図4-3 望ましくない例 望ましい例
図4-3 望ましくない例 望ましい例

補助リレーを安全遮断弁毎に設置

5. パイロットバーナとメインバーナとは別個に制御され、メインバーナの安全遮断弁より上流側でパイロット系統を分岐し、各々別個に安全遮断弁を設ける。

6. 自動点火の場合、メインバーナ、パイロットバーナ用の安全遮断弁は、万一の通り抜けを考慮して2個直列に配置(二重遮断)する。なお、半自動点火の場合も二重遮断が望ましいが、下流側の安全 遮断弁の一つを監視コックで置き換えてもよい。

*二重遮断について
安全遮断弁は、弁部に異物をかんだり、閉止機構故障の場合もあり得ることを考えると、常に、確実 にガスを遮断できるとは限らない。本指標は、このような万一の場合に備えて、パイロットバーナ、メインバーナのいずれの系統も安全遮断を2個直列に配置することにより、その1個に不具合が生じても他の1個によりガスの通りぬけを防止できる二重遮断の考え方を採用している。従って、燃焼設備停止時には、それぞれの系統の安全遮断弁は2個ともに速やかに閉止してガスを遮断するように設計されていなければならない。また、安全遮断弁の1個を監視コックに代えたシス テムの場合にも、燃焼設備停止後監視コックも直ちに閉止して二重遮断とし、万一のガスの通り抜けを防止するよう作業標準の徹底を図らなければならない。ここで重要なことは、二重遮断による安全の確保が、安全遮断弁と安全装置の維持管理を十分することにより、はじめて可能となることを肝に銘じなければならない。複数バーナのゾーン制御時には、次の図のように、同期点火、同期消火の場合には、各バーナの安 全遮断弁は一重とし、ゾーンに安全遮断弁を1個取り付けることにより、二重遮断とすることが可能で ある。失火/断火したバーナのみ遮断するには、非同期点火(消火)の場合と同様に、各バーナ毎に 安全遮断弁を2個取り付け、二重遮断を原則として行わなければならない。

図4−4 二重遮断の配管例
同期点火(消火) 非同期点火(消火)
同期点火(消火) 非同期点火(消火)


7. 安全遮断弁には、バイパスを設けてはならない。

8. 安全遮断弁の閉止時間は1秒以内とする。

9. 手動点火の場合においても、強制通風燃焼の場合は、燃焼用空気の圧力スイッチと連動する安全遮断弁を設ける。

*強制通風方式
送風機使用せずに煙突の通風力のみで、バーナや燃焼室の空気を吸引させる自然通風方式に対して、燃焼用空気を送風機によってバーナや燃焼室に供給する通風方式を強制通風方式と 呼ぶ。 通風方式には、次の3方式がある。

(1) 燃焼用空気を押し込み送風機(燃焼用ブロワ)により、バーナに押し込む押し込み通風方式。
(2) 煙道に誘引送風機(排気ファン)を設けて燃焼室を負圧にして燃焼用空気を誘引して供給する誘引通風方式。
(3) 燃焼室内を調整・制御する目的で、押し込み送風機と誘引送風機を併用する平衡通風方式。

10. リークチェッカは、バーナの自動点火シーケンスと連動して安全遮断弁のリークを自動的にチェックするもので、燃焼設備の設置場所を考慮のうえ必要に応じて設置する。

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■ 4.2.安全遮断弁の点検

安全遮断弁の通り抜けについては、いかに強力なスプリングを使用しても弁シート部分に異物が詰まって いて、弁が確実に閉まっていなければ、炉内にガスが充満してしまい、最悪の場合には炉内爆発を発生 しかねない。そこで、安全遮断弁の通り抜けの点検を定期的に行う必要が出てくる。なお、安全遮断弁の点検については、7章「サービス/トラブルシューテイング」で後述する予定である。

1. 日常点検(随時)

安全遮断弁が閉止の状態で、バルブ1を「開き」、配管内の圧力を水柱ゲージなどで測定し、バルブ1を「閉じ」、急激な圧力降下のないことを確認する。

図4-5 ガス配管の漏れチェック方法
図4-5 ガス配管の漏れチェック方法

2. 定期点検(1回/月)

(a) 安全遮断弁2とバルブ2の間に圧力をかけ、圧力降下のないことを確認する(バルブ2が完全閉止してることを確認する)。ただし、安全遮断弁の逆耐圧に留意すること。
(b) 安全遮断弁2は「閉」状態のままバルブ1を「開け」、安全遮断弁1を「開」にするか、もしくはテストバルブ(検圧孔)1と2をゴムホースなどでつなぎ、安全遮断弁2の上流側に圧力をかける。
(c) この状態でバルブ2を「開け」、安全遮断弁2の下流側を大気圧にした後、バルブ2を「閉め」、テストバルブ3(検圧孔)の先にゴムホースをつなぎ、その先端をメスシリンダなど水を入れた容器の水中に約10mm浸し、テストバルブ3(検査孔)を「開き」泡が出るかどうか確認する。もし、泡が引き続き発生し止まらない場合は、安全遮断弁が漏洩しているから、漏洩量を測定し、修理または取り替えを行う。 漏洩量の正確な測定は、ストップウオッチなどにより時間を測定し、水を入れたメスシリンダ内にガスを捕集して行う。同様な方法により上流側の安全遮断弁1の通り抜けチェックを行う。

図4-6 安全遮断弁の通り抜けチェック方法(定期点検)
図4-6 安全遮断弁の通り抜けチェック方法(定期点検)

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■ 4.3.燃焼系統事例

■ 4.3.1.一般的配管系統事例

1. 低圧/中間圧供給/自動点火の場合

図4-7 低圧供給/自動点火の場合
図4-7 低圧供給/自動点火の場合

図4-8 中間圧供給/自動点火の場合
図4-8 中間圧供給/自動点火の場合

■ 4.3.2.複数バーナ配管系統事例

2. 中間圧供給/自動点火、非同期点火の場合

図4-9 中間圧供給/自動点火、非同期点火の場合
図4-9 中間圧供給/自動点火、非同期点火の場合

(注) 本例の場合、バーナの1つが失火または断火した場合には、原則として全部の安全しゃ断弁を閉止する。

3. 中間圧供給/自動点火、ゾーンごとに同期点火・消火の場合

図4-10 中間圧供給/自動点火、ゾーンごとに同期点火・消火の場合
図4-10 中間圧供給/自動点火、ゾーンごとに同期点火・消火の場合

(注)本例の場合、バーナの1つが失火または断火した場合には、原則としてそのゾーンのすべての安全しゃ断弁を閉止する。

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■ 4.4.ガス安全遮断弁の選定

■ 4.4.1.ガス安全遮断弁の選定の基本事項

図4-11 ガス安全遮断弁の選定の基本事項
図4-11 ガス安全遮断弁の選定の基本事項

■ 4.4.2.弁デイスクおよびシールなどの材質について

出典:山武材料技術教育テキスト「初級工業材料」83/8

当社製安全遮断弁の弁デイスクおよびシールなどの材質の種類、特徴、主な用途について一覧にまとめた。選定に当たり参照のこと。

表4-3 原料ゴム性能一覧表

ゴムの種類

記号
エチレン・プ
ロピレンゴム
EMP,EPDM
クロロプレーンゴム

CR
ニトリルゴム

NBR
ウレタンゴム

U
シリコーンゴム

Q
ふっ素ゴム

FKM
比重 0.86 1.23 0.98 1.16  0.95 1.82
加工性
引張り強さ(Kg/cm2) 60〜230 70〜230 50〜280 200〜400 40〜100 70〜180
高温使用限界 150℃ 120℃ 130℃ 90℃  230℃ 260℃
耐寒性 -60℃ -50℃ -45℃ -50℃  -90℃ -30℃
耐油性
(ガソリン・軽油)
×  
耐油性
(ベンゼン・トルエン)
× ×  
耐溶性(トリクレン) × × ×
耐溶性
(メチルアルコール)
×  
耐水性(100℃) ×  
耐酸性(酢酸) ×
耐酸性(塩酸) ×
耐アルカリ
(カセイソーダ)
× ×
耐オゾン性 ×
山武、主用途 ガスケット、ダイアグラム ガスケット、チューブ、ダイアフラム ガスケット、シール、パッキン、ダイアフラム、バルブディスククッション チューブ グロメット、ダイアフラム、シール シール


(注)性能:◎優 ○良 □可 △劣 ×不可

■ 4.4.3.ガス安全遮断弁の流量表からの流出計算

出典:トレセン教育資料「ガス流量計算とバルブ口径選定」AE-RC-FSG-025

一般的に、バルブの通過能力(キャパシテイ)を表す係数として、CV値を用いるが、安全遮断弁の場合 には、特定のガス比重および差圧(Pa)での流量(m3/h)を示すことが多い。

1. 安全遮断弁の流量表は、一般的に、下記内容における流量で記載されている。
差圧ΔP = 250Paの場合
比重ρ = 0.65の場合(天然ガス13A)
例として、当社製の中間圧対応の安全遮断弁VEN4000B・Cの取り扱い説明書「NO.CP-UM-1660」に記載されている流量表を次に示す。

表4-4 VEN4000B・C仕様一覧

形番 接続口径(Rpねじ込み) 流量m3/h:圧差250Pa Cv値 最高使用圧力kPa 定格電源電圧(AC)V 消費電力VA 質量Kg
クイックオープンタイプ スローオープンタイプ 比重0.65 比重1.53
VEN4010B1100 VEN4010C1100 3/8 6.8 4.4 4.6 35 100 15 1.1
VEN4010B1200 VEN4010C1200 200 16
VEN4015B1100 VEN4015C1100 1/2 7.6 4.9 5.2 100 15
VEN4015B1200 VEN4015C1200 200 16
VEN4020B1100 VEN4020C1100 3/4 18.6 12.0 12.8 20 100 16 1.9
VEN4020B1200 VEN4020C1200 200 20
VEN4025B1100 VEN4025C1100 1 21.8 14.1 14.9 100 16 2.0
VEN4025B1200 VEN4025C1200 200 20
VEN4032B1100 VEN4032C1100 1 1/4 43.5 28.1 29.8 100 44 5.9
VEN4032B1200 VEN4032C1200 200 48
VEN4040B1100 VEN4040C1100 1 1/2 53.6 34.7 36.7 100 44 5.8
VEN4040B1200 VEN4040C1200 200 48
VEN4050B1100 VEN4050C1100 2 74.9 48.4 51.3 100 45 6.4
VEN4050B1200 VEN4050C1200 200 56
VEN4065B1100 - 2 1/2 113 73.0 77.4 100 55 14.7
VEN4065B1200 - 200 60
VEN4080B1100 - 3 149 97 100 100 115 16.8
VEN4080B1200 - 200 130


図4-12 VEN流量ー圧力降下表
図4-12 VEN流量ー圧力降下表

2. 従って、上記の内容と異なる場合には、次の計算式により、流量を計算し直す必要がある。

流量Q(m3/h)=K(比例係数)×(差圧P(Pa)/比重) (1)

上記の流量計算式(1)から、計算し直す場合は次の計算式を使用する。
1. 差圧P=250Pa以外の場合(XPa)

流量Q(m3/h)=流量表の値(m3/h)×(X(Pa)/250) (2)

(例)VEN4040B1100(口径11/2)でX=980Paの場合、流量表の値がP=250Paで53.6(m3/h)なので
流量Q=53.6×(980/250)=106(m3/h) (3)

2. 比重=0.65以外の場合(Y)

流量Q(m3/h)=流量表の値(m3/h)×(0.65/Y(比重)) (4)

(例)6C:製造ガスBの場合、比重Y=0.55であるので、

流量Q(m3/h)=53.6×(0.65/0.55)=58.3(m3/h) (5)

3. 差圧P=250Pa以外の場合(XPa)および比重=0.65以外の場合(Y)

流量Q(m3/h)=流量表の値(m3/h)×(X(Pa)/250×0.65/Y(比重)) (6)


* 参考:計算Cv値と定格Cv値の関係

○ Cv値の計算方法:CV値を計算する場合は、下記の式により、計算する。

√ルート
Cv=Q/287× ((10,000 G (273+t)/ΔP(P1+P2))
(7)


Q 流量表の流量(m3/h)
P1 1次側絶対圧力=1次側ゲージ圧(大気圧)+99.1(KPa abs)
P2 2次側絶対圧力=P1−ΔP(KPa abs)
ΔP 流量表の差圧(KPa abs)
G 流量表の比重
t 流体温度(常温25℃)

表2-1 火炎検出器の種類

○ 弁口径を決める手順

流体毎に異なる計算式により、Cv値を算出する。
弁の全開付近の制御を避けるため、計算Cv値に制御を考慮したゆとりを持たせる。

最大Cv値 ゆとりCv値=計算Cv値÷0.9
常用Cv値 ゆとりCv値=計算Cv値÷0.5
安全遮断弁の仕様一覧より弁の接続口径をを選定する。ただし、次の内容を考慮する。

(a) 最大Cv値
イコールパーセンテイジ特性の場合は、弁開度で90〜95%開度以下、リニア特性の場合は、80〜90%開度以下になる程度のポートサイズが望ましい。
(b) 常用Cv値
常用開度が低い場合、安全遮断弁のプラグにエロージョン(内部が侵食され劣化すること)などを受け易くなる。このため、制御性からも弁開度は40〜80%程度が望ましい。

■ 4.4.4.各種手動弁/自動弁の種類、特徴および用途

出典:「工業用ガス燃焼装置の安全技術指標」社団法人 日本ガス協会 平成8年7月

1. 手動弁

表4-5 各種手動弁の種類、特徴および用途

種類 特徴 用途
ボール弁 閉止性能が良い全開時の圧力損失が小さい 閉止用および流量調節用としてガス配管全般に使用される
ニードル弁 流量の微調整の操作が容易である ガスおよび空気の流量の微調整用として使用される
バタフライ弁 流量調節用であり、閉止用としては使用できない ガスおよび空気の流量調節用コントロールモータとリンクで結んで制御用にも使用される
仕切弁 全開時の圧力損失が小さい 主として空気流量調節用として使用される
監視コック
(注)
リミットスイッチ付きガス閉止弁 リミットスイッチによるコックの閉止確認後でなければ機器の運転ができないようなインターロック回路を設けて、安全しゃ断弁の代替として使用される


(注)監視コックの接点部分の構造について
監視コックは通常コック閉でONになる接点がついているが、この接点取り付けにるいてもフェールセーフを考慮しなければならない。すなわち、リミットスイッチ作動カムの形状は、下図のb接点形を使用する。

閉状態の監視コック(平面図)
閉状態の監視コック(平面図)

2. 自動弁

表4-6 各種自動弁の種類、特徴および用途

種類 特徴 用途
電磁弁 最も安価な自動弁大口径のものは低圧用にしか使用できない ON-OFF制御および小口径の安全しゃ断弁として使用される
液動弁
(注)
スローオープン、クイックシャット機能を有する自動弁で、中圧用として使用できるものもある 大口径の安全しゃ断弁として使用される
電動弁 ゲート形弁でモータ駆動により弁を開閉し、主に中圧用として使用する 同上
ダイアフラム弁 ガス圧を利用したダイアフラム式で、低圧用にしか使用できない電磁弁に比してスローオープン ON-OFF制御用および安全しゃ断弁として使用される


注)液動弁は、閉止機構の形式によりゲート形、スイング形、グローブ形、ボール弁形などに分類される。また液動弁には、しゃ断後の復帰を手動で行う手動リセット弁もある。

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■ 4.5.燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド

出典:イメージカタログ「燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド」NO.CP-PC-1206

表4-7 燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド

最高使用圧力 35KPa 20KPa 35KPa 20KPa 100KPa 35KPa
流量(注1) 〜170m3/h 〜74.9m3/h 〜2.0
m3/h
〜298
m3/h
形番 VEN4000シリーズ VGA10 V4055A
/
V5055A
クイックオープンタイプ スローオープンタイプ
名称 ガス電磁弁 ソレノイドバルブ
(パイロット用)
液動ガス弁
外観 ガス電磁弁 ガス電磁弁 ガス電磁弁 ガス電磁弁 ソレノイドバルブ<br>(パイロット用) 液動ガス弁
動作 クイック スロー クイック スロー
接続口径 Rp 3/8,1/2(ネジ込み) Rp 3/4,1,1 1/4,1 1/2,2,2 1/2,3(ネジ込み) Rp 3/8,1/2(ネジ込み) Rp 3/4,1,1 1/4,1 1/2,2(ネジ込み) Rc1/4B,3/8B (ネジ込み) Rp 1B,11/4B,1 1/2B,2B,2 1/2B,3B(ネジ込み)4B(フランジ接続)
構造(本体) アルミ合金ダイカスト   鍛造用黄銅  アルミ合金 
電源 AC100,200V-50/60Hz
規格  EN161クラスA UL,FM,AGA 


最高使用圧力 0.17MPa 35KPa 20〜35KPa 210〜870KPa
流量 (注) 〜153m3/h 〜153m3/h 〜214m3/h 〜900m3/h 〜1192m3/h 〜885m3/h
形番 V4055B
/V5055D
V4062A
/V5055B
CCM21
/CCV20
M931/V51E MAX
808
MAX
5000
,7000
名称 液動ガス弁 燃焼制御モータ・
比例制御弁
モータ+
バタフライ弁
緊急遮断弁
手動タイプ 電動タイプ
外観 液動ガス弁 液動ガス弁 燃焼制御モータ・比例制御弁 モータ+バタフライ弁 緊急遮断弁 緊急遮断弁
動作 スロー ロー・ハイ 比例制御 比例制 手動 モータによる
接続口径 NPT 1B,1 1/4B,1 1/2B,2B,2 1/2B,3B(ネジ込み) Rp 1B,1 1/4B,1 1/2B,2B,2 1/2B,3B(ネジ込み) Rc3/4,1,1 1/4,1 1/2,2,2 1/2,3 NPT 1 1/2B,2B,1 1/2B,3B,4B(ネジ込み) NPT 3/4B,1B,1 1/B, 1 1/2B,2B,2 4/2B,3B(ネジ込み),4B,6B(フランジ接続) NPT 3/4B,1B,1 1/4B,1 1/2B,2B,1 1/2B,3B(ネジ込み),4B(フランジ接続)
構造(本体) アルミ合金 鋳鉄
電源 AC100,200V-50/60Hz AC120,210V-50/60Hz
規格 UL,FM,AGA - CSA,FM,UL,DIN


最高使用圧力 3.5kPa 5KPa
流量(注) 1.5m3/h 4.4m3/h 11.9m3/h 4m3/h
形番 V4082C V4082A V4083A V4083H,P V4083J,Q
外観 V4082C V4082A V4083A V4083H,P V4083J,Q
概要
保有機能 電磁弁 2ヶ
ガバナ 1ヶ
電磁弁 2ヶ
ガバナ 1ヶ
電磁弁 2ヶ
ガバナ 1ヶ
電磁弁 4ヶ
ガバナ 2ヶ
電磁弁 4ヶ
ガバナ 2ヶ
動作 オン・オフ オン・オフ オン・オフ オン・オフ ロー・ハイ
接続口径 Rc1/4,3/8(ネジ込み) Rc3/4,1(ネジ込み) Rc1,3/4,1/4
(フランジ)
Rc1,1/4,1,1/2,2(フランジ)
ライフ(寿命) 40万回 100万回
構造(本体) アルミ合金ダイカスト
電源 AC100,200V-50/60Hz


*サーボ機構・・・圧力調節器の設定圧力を電気的に切り替えて、ロー・ハイ制御します。
注)表内の流量は差圧△Ps = 254Pa、ガス比重ρ = 0.64のときの値です。

表4-8 燃焼制御用ガスバルブセレクションガイド

名称
シリーズ形番 使用圧力 動作 1/4 3/8 1/2 3/4 1 11/4 11/2 2 21/2 3 4 6
低圧 中間圧 中圧
電磁弁 VGA10   クイック                    
VEN4000B   クイック      </