温度上昇は、発熱による火災の危険性の回避とスイッチを操作する人の安全性の両面で重要な特性のひとつである。JIS C 8201-1ではスイッチの端子部の温度上昇限度とアクセスできる部分(部品)[人が触れるもしくは近づく可能性のある部分もしくは部品]の温度上昇限度とに分けて、それぞれ以下に示す表1、表2のように明確に規定している。白熱ランプ、ソレノイド、その他、他規格で規定されてているものでもスイッチの一部として使用されている限りこれらの温度上昇限度を守らねばならない。
表1 端子の温度上昇限度
端子の材質
温度上昇の限度K(1)(2)
裸銅
銅合金(真ちゅう)
すずめっきの銅又は銅合金(真ちゅう)
銀めっき、又はニッケルめっきの銅
又は銅合金(真ちゅう)
その他の材料
60
65
65
70
(2)
注(1)
端子の温度上昇限度の70Kは、IECのPVCケーブルを基準にしている。JISに示されたもの(詳細はJIS C 8201-1の頁57、58表9、表10による、ここでは省略する)よりも小さい導体を用いて、実際の使用に供するときは、端子や内部の部品の温度が高くなってしまうおそれがある。また、温度の上昇によって、装置が故障することもあるので製造業者の合意なしでそのような導体を使わない方が良い。